ビットコイン(BTC)が約500日ぶりに最長の弱気相場入りしたとの分析が出ている。機関投資家も慎重姿勢へと転じるなか、マクロ経済要因の影響が強まり、グローバル株式市場が揺れればビットコインにも再び下落圧力がかかる可能性があると指摘されている。

26日午前9時6分時点、コインマーケットキャップによると、ビットコインは前日比0.69%安の8万7487ドル(約1363万円)、前日の8万8000ドル台からやや軟化し、8万6000〜8万7000ドル台で上下を繰り返している。

暗号資産取引所ビットフィネックスは「ビットコインは1カ月連続で下落し、500日ぶりの最長弱気トレンドを記録した」と説明。「過去1カ月の下落率は30.6%で、昨年の約24%を上回る幅となった」と指摘した。

同社はオンチェーン指標についても「短期保有者の投資心理が明確に悪化している」とし、デリバティブ市場では「先月10日に192億ドルの清算が発生し、先週もさらに39億ドルが清算された」と明らかにした。

また「発表が遅れていた米国9月雇用統計では失業率が上昇し、景気減速の兆候が表れた」と分析している。

BRNリサーチのティモシー・ミシール責任者は「先週は手数料収益、時価総額など主要なオンチェーン指標が軒並み下落した」とし、「調整局面の末期に見られる典型的な動きだ」と述べた。

ユーホドラーの市場アナリスト、ルスラン・リエンカ氏も「マクロ要因の影響が非常に大きく、機関投資家の多くが投資を縮小するか様子見に転じている」と指摘。「短期的な反発の可能性はあるものの、世界株式市場が再び不安定になれば、弱気相場が長引く恐れがある」と付け加えた。
2025/11/26 12:34
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