
ブロックチェーンデータ分析企業アカムが22日(現地時間)に公表したデータによると、今回の急落により、サトシ・ナカモトのものと推定されるウォレット内のビットコイン評価額は、先月初めの約1370億ドルから907億ドルへと大幅に減少した。
サトシ・ナカモトの正体は今も不明だが、ブロックチェーンアナリストらは、「2009年に初期マイニングを行ったとみられる点」、「15年以上資産が一度も動いていない点」などを根拠に、このウォレットがナカモトのものだと推定している。ビットコインの保有量はブロックチェーン上に公開されており、誰でも確認可能だ。
ビットコイン価格は21日に8万1000ドルまで下落。先月7日に10万6000ドルを突破して以降、46日ぶりの安値となった。
特に今月に入ってからは下落基調が続き、今年の上昇幅をほぼ全て失った。急落の背景には、利下げ期待の後退といったマクロ経済要因に加え、ビットコイン需要そのものの減退が指摘されている。
これまでビットコインが下落する局面では買い支えが入るのが通例だったが、現在はその買い注文が細りつつある。例えば、代表的なビットコイン保有企業であるメタプラネットは昨年9月以降、追加購入を行っていない。
さらに米国のビットコイン現物ETFも、先月12日から20日までの期間で1日を除いてすべて純流出を記録し、機関投資家の資金が市場から抜けている実態が示された。
2025/11/25 12:17
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