
今年に入って急騰と急落が繰り返される「ローラーコースター相場」が続き、投資家の心理的負担も増している。業界では短期的に高い変動性が続くとの見方が強い。
■「暴落」から「回復」へ…12月利下げ期待が後押し
24日午後3時20分時点、コインマーケットキャップのデータではビットコイン(BTC)が前日比1.02%高の8万7042ドル。XRPは1.12%高の2.07ドル、ソラナ(SOL)は0.99%高の131.60ドル、ドージコイン(DOGE)は2.13%高の0.1466ドルで取引されている。
ビットコインは先月21日に8万1000ドル台まで下落したが、足元では8万7000ドル前後まで回復し、先週の暴落とは対照的な動きを見せている。
暗号資産全体の時価総額も前日比1.1%増の3兆540億ドルと、再び3兆ドル台に乗せた。米国の基準金利引き下げ期待が再び高まり、リスク資産への投資心理が改善した影響だ。
FRBのジョン・ウィリアムズNY連銀総裁が21日、「金融政策には調整の余地がある」と発言したことも利下げ期待を押し上げた。
コビット・リサーチセンターのチェ・ユンヨン所長は「急落後に溜まっていた過剰な空売りが解消され、短期的なショートスクイーズが発生した」と分析。現物ETFでも純流出が緩和し、売り圧力が弱まったと説明した。
■広がる不安心理…「変動性は当面続く」
一方、急落と急反発が交互に訪れる“ジェットコースター相場”への懸念も強まっている。
オンチェーン分析企業グラスノードは「ビットコインが9万ドルを割った後、オプション市場のボラティリティが急騰した」とし、短期投資家の心理が過敏に反応していると指摘した。
暗号資産市場は24時間取引され、実物資産を基盤としないため、金利動向や政策発言などマクロ要因で価格が急変しやすい構造にある。
チェ所長は「年末に向けてマクロ不確実性が高まる中、先物市場のポジションが一方向に偏りやすく、反転が繰り返されている」とし、「株式市場より流動性が浅いため、価格がより敏感に動く」と説明した。
今年に入り、ドナルド・トランプ米大統領の発言一つで市場が揺れる場面が相次ぎ、投資家の不安心理をさらに強めている。
■業界見通し「明確な転換シグナルが出るまで不安定な相場が続く」
暗号資産分析会社10xリサーチは「市場は依然不安定で、明確なトレンド転換のサインが表れるまでは変動性拡大局面が続くだろう」と予測。
暗号資産専門メディアCoinDeskも「短期的には変動性がさらに高まり、不安定な流れが続く可能性が強まっている」と展望した。
2025/11/25 10:58
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