暗号資産指数ETFが、市場における次の大きな投資採用の波になるとの見方が出ている。

ウィズダムツリー(WisdomTree)のデジタル資産統括責任者ウィル・ペック(Will Peck)は16日(現地時間)、ニューヨークで開催された「ザ・ブリッジ」カンファレンスで、複数の暗号資産で構成される指数ETFが「市場の大きな空白を埋め、新たな採用の波をもたらすだろう」と述べた。こうしたETFは、暗号資産の投資経験が浅い投資家にとって、個別トークン特有のリスクを軽減する手段になるという。

ビットコインの知名度は高いものの、多くの新規投資家はその後に続く多数の暗号資産の評価に悩む傾向がある。ペック氏は「多様な資産を組み込んだマルチアセット型の暗号資産バスケットは、こうした課題に対処し、市場全体へのエクスポージャーを提供すると同時に、個別プロジェクト特有の変動性やリスクを和らげる」と強調した。

また暗号資産は一つの資産クラスとして語られがちだが、実際には“技術”であり、各トークンはそれぞれ異なる収益構造を持つ点にも言及。「市場の連動性の影響で同じ動きをしているように見えても、基盤となる技術や経済モデルは独立している」と説明した。

今年に入り、暗号資産指数ETFのリリースはすでに相次いでいる。最近では21シェアーズ(21Shares)が1940年投資会社法の規制下にある2種類の暗号資産指数ETFを発表。9月25日にはハッシュデックス(Hashdex)が米国向け「Crypto Index US ETF」にXRP、ソラナ(SOL)、ステラ(XLM)を追加している。これは米国証券取引委員会(SEC)の上場規定変更を受けたものだ。

指数ETFの大衆的な普及時期について、ペック氏は「正確な時期を予測するのは難しい」と前置きした上で、「市場全体に簡単にアクセスできるという実用性を考えれば、普及は時間の問題だ」と述べた。
2025/11/18 13:05
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