
ストーリーは、コンテンツとIPが無分別に活用されるAI時代に創作者の権利を保護し、IPを通じた収益化を実現するために開発されたブロックチェーンプラットフォームである。テキストから映像、音楽などのデジタルコンテンツまで様々な分野の創作者は、ストーリーのブロックチェーンにIPを登録することで、創作物を保護し、拡張し、収益化することができる。
ワールドは、ユーザーの匿名性を保障しながら「固有の人間である」ことを証明できるデジタル身元認証プラットフォーム「ワールドID(World ID)」を運営している。ワールドIDを通じてモバイルやウェブアプリケーションのログイン時にユーザーの身元を安全に認証し、自動化されたボットや生成型AIと区別される人の活動であることを証明することができる。ストーリーとワールドは、AIが創作の主体に拡張されることで発生する所有権の不明確さ、著作権侵害、IP誤用問題を解決し、創作者の権利保護と著作権立証を強化するために協業した。
ストーリーは、既存のIP検証サービス(IPVS)フレームワークの信頼性を高めるために、ワールドIDの身元検証層を統合する予定だ。これにより、個人はIPを登録するウォレットが実際の人のものであることを検証し、所有しているIPの活用に関するライセンス条件を直接設定することができる。さらに、クリエイターは、生成型AIコンテンツと差別化された自分の創作物に対する認証をはじめ、IP登録、ライセンスなど所有権全般をより能動的に管理することができる。ストーリーとワールドは今年末までに技術統合を完了し、正式サービスを提供する予定だ。
ストーリー財団理事長のアンドレア・ムットーニ(Andrea Muttoni)は、「AIが大規模にコンテンツを生成し、複製できる環境で創作物の原本を検証し、人が直接創作した著作物であることを証明することがIP産業の新たな課題」とし、「ストーリーブロックチェーンにワールドIDを統合し、IP登録段階から著作権者が人であることを検証することで、創作物に対する信頼と保護を強化し、人間社会とAIの好循環的なIP生態系の礎を築くだろう」と明らかにした。
ワールドの開発会社であるTools for HumanityでワールドIDを統括するAjay Patelは、「ワールドとストーリーは、創作物に対する著作権の証明と信頼の強化だけでなく、創作者が作品の二次活用範囲と報酬を直接管理できる新しい機会を提供する」とし、「ブロックチェーンベースのIPインフラを実装したStoryとの今回のコラボレーションを通じて、創作者が作品に対する主導権を持ち、より多くの機会を享受できるエコシステムを構築していく」と語った。
2025/07/11 10:38
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