
セリグ氏は上院農業委員会の公聴会で「暗号資産市場の保護は極めて重要な使命だ」と強調。規制枠組みについては、「ソフトウェア開発者の萎縮を招かないよう、慎重にバランスを取って設計する必要がある」と述べた。また、「ブロックチェーン基盤サービスに従来の金融規制をそのまま適用するのは困難」と指摘し、DeFi(分散型金融)の規制は仲介者の有無など“機能に基づいて判断すべき”だと語った。
公聴会では、CFTCの人員が直近で20%削減された中、拡大するデジタル資産監督に対応できるのかという懸念も提起された。これに対しセリグ氏は、「職員増員の可否は、機関運営を精査した上で判断する」と慎重姿勢を示した。
上院は早ければ翌日にも承認投票を行う予定で、承認されればセリグ氏は単独委員体制でCFTCを率いることになる。意思決定の迅速化が期待される一方、法的な議論が生じる可能性も指摘されている。
またセリグ氏は、ビットコイン採掘について「国家的に重要なインフラであり、米国内で積極的に保護すべきだ」と発言し、業界の注目を集めた。
セリグ氏の承認可否は、米国のデジタル資産規制環境に大きな転換点をもたらす可能性があるとみられている。
2025/11/20 16:59
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