14日(現地時間)、暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)の週刊市場レポートによると、「ビットコイン市場には価格に関係なく継続的に買いを入れている新規投資家が参入しており、こうした投資家グループの総保有量は毎月約1万9300BTCずつ増加している」と報告された。また、これは4月の半減期以降の月間発行量(約1万3,400BTC)を大きく上回る数値だという。

さらに、ビットコインの保有量がそれぞれ1BTC未満(シュリンプ)、1〜10BTC(クラブ)、10〜100BTC(フィッシュ)に分類される小口投資家が、価格に左右されず継続的にビットコインを蓄積しているというデータも明らかにされた。

ビットフィネックスは、「これら小規模投資家の需要だけでも、現在市場に供給されているビットコインをすべて吸収できる」と指摘。その上で、「価格変動に鈍感な投資家層の蓄積行動は、ビットコイン市場の上昇トレンドを裏付ける強力なシグナルだ」と評価している。

こうした買いの流れは、ビットコインが連日史上最高値を更新している動きと連動している。同日時点でビットコインは過去最高となる12万2,884ドルを記録した後、11万9,860ドル前後までやや調整された。

一方で、一部では急騰に伴うボラティリティ(価格変動性)のリスクを警告する声も上がっている。

暗号資産分析企業レッドストーン(Redstone)の共同創業者マルチン・カジミエルチャク(Marcin Kazmierczak)は、「多くのアナリストが短期的にビットコインの価格目標を14万ドルと見ているが、過去の傾向からも、放物線的な上昇はその後に急落を招くことが多かった」と指摘した。

さらに、過去24時間で4億3000万ドル相当のビットコインのショートポジションが清算されたことに触れ、「依然としてビットコインには高いボラティリティが付きまとう」と警鐘を鳴らした。
2025/07/15 12:09
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