サトシ・ナカモト、ビットコイン史上最高値で「世界第11位の富豪」に浮上

ビットコインが12万ドルを突破して史上最高値を記録した中、ビットコインの創始者であるサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)が世界で11番目の金持ちになったと。

ブロックチェーン分析企業アーカム(Arkham)によると、サトシ・ナカモトは約109万6000BTCを数千の財布に保有していると推定され、これは現在の相場基準で1310億ドル以上の価値である。この数字は、フォーブス億万長者リストの基準で見ると、デル・テクノロジー(Dell Technologies)のCEOであるマイケル・デル(Michael Dell)の1251億ドルを抜いて11位に相当する水準だ。

ただし、フォーブスは億万長者ランキングを集計する際、暗号資産ウォレット内の資産は公式資産として認めず、代わりに株式のように公開的に検証可能な資産のみを基準に評価する。

現在、フォーブスの億万長者ランキングで1位はテスラとスペースXのCEOイーロン・マスク(Elon Musk)で、純資産は4040億ドルに達する。その後にオラクル(Oracle)の共同創業者ラリー・エリソン(Larry Ellison)とメタ(Meta)のCEOマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)がそれぞれ2740億ドルの資産で共同2位を記録している。

サトシがマスクを抜いて世界1位の金持ちになるためには、ビットコインの価格がさらに208％ほど上昇し、1枚あたり37万ドルを超える必要があり、これは他の億万長者の資産が現在と変わらないという前提で可能だ。

一方、ビットコインの将来的な上昇の可能性を予測した場合、サトシのビットコイン保有量は2026年までに世界の富裕層ランキング2位になる可能性も提起される。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)は去る6月、Xで「ビットコインが例年のように年50％上昇の流れを維持すれば、サトシは2026年末までに少なくとも2位になる可能性がある」と展望し、「このように成功したプロジェクトを作りながらも一度も現金化しなかった人物という点で、これはヴァンガード創業者ジャック・ボーグル(Jack Bogle)とも似ている」と評した。