アジアの投資家が本格的に市場に流入したことで、暗号資産市場の上昇幅がさらに拡大している。

2日午前9時30分現在、グローバル相場中継サイト「コインマーケットキャップ」によると、ビットコインは前日比4.28%高の11万8907ドル(約1749億円)を記録。時価総額2位のイーサリアムは5.38%高の4356ドル、リップルは4.08%高の2.95ドルとなった。

なかでもソラナは6.45%急騰し、221ドルで取引されており、主要銘柄の中で最大の上昇率を示した。

約1時間前まではビットコインの上昇率が2.90%にとどまるなど、全体的に値動きは小さかったが、アジア投資家の参入をきっかけに市場全体がラリーを強めている。

今回の急騰の背景には、伝統的に暗号資産が上昇しやすい「10月効果」がある。ウォール街では10月を「Uptober(アップトバー)」と呼ぶ新語も広がっており、コンパス・ポイント・リサーチによると、過去12年間で10月にビットコインが上昇したのは10回に上る。

さらに第4四半期全体でも上昇傾向が強く、過去5年間のうち4回はプラスで推移している。

加えて、米国の雇用データの悪化が利下げ観測を強めたことも市場を押し上げた。ADPの雇用統計によると、9月の民間部門雇用は市場予想の5万人増に反して3万2000人減となった。

この結果、シカゴ商品取引所(CME)のデータでは、FRBが10月のFOMCで0.25%利下げを実施する確率が99%まで上昇(前日は91%)。さらに12月にも追加利下げが行われる確率が87%に達した。

年内2度の利下げ観測が強まったことで、米国株式市場は政府機関の一部閉鎖(シャットダウン)リスクにもかかわらず反発。リスク資産である暗号資産にも強い追い風が吹いている。
2025/10/02 10:25
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