イーサリアム財団(Ethereum Foundation、EF)が、研究開発(R&D)、補助金、寄付金調達のために4300万ドル規模のイーサリアム売却を実施する。

イーサリアム財団は、Xを通じて「中央集権型取引所を活用し、今後数週間にわたり1万ETHを現金化する予定」とし、「大規模な単一売却ではなく、複数回の小規模取引に分けて実施し、市場への影響を最小化する方針」と説明した。

今回の発表は、イーサリアム財団が先月29日に公開助成金申請を一時停止し、助成金プログラムの改編に乗り出した直後に発表されたものだ。イーサリアム財団は「2025年第1四半期までにコミュニティ及び教育を含む3200万ドル以上の規模の補助金を執行した」と明らかにした。

イーサリアム財団は昨年6月に発表した財務政策において、財団資産の法定通貨基準偏差を定期的に算出し、それに基づき3ヶ月単位で売却規模を調整する計画だと表明していた。当該政策発表後、イーサリアム財団はシャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming)に約2500万ドル相当のETHを売却し、さらに2795ETH(約1270万ドル)を2回に分けて処分した。

過去のイーサリアム財団による大規模売却は価格変動に影響を与えた事例もある。2020年12月に財団が10万ETHを売却した後、数ヶ月間にわたりETH価格が史上最高値を更新するのに寄与したとの評価もある。現在ETHは4326ドルを記録しており、直近30日間で23%以上上昇している。

今回のイーサリアム財団の動きとは別に、Yunfeng Financial Groupは2日、公開市場で1万ETHを購入したと発表した。またイーサマシン(Ether Machine)はナスダック上場を控え、自社ETH財務金庫を構築するため15万ETHを追加購入したと発表した。今回の取引後、イーサマシーンが保有するETHは総計34万5000個、約15億ドル規模に達する。
2025/09/03 13:01
Copyright(C) BlockchainToday bitcoinpost24.com