
ベイリー総裁はThe Sunday Timesとのインタビューで、「ステーブルコインは、金融システム全体を脅かす可能性のある体系的なリスクをもたらし、最終的には各国政府の通貨主権まで弱体化させる可能性がある」と警告した。これにより、民間発行のデジタル通貨ではなく、中央銀行の管理下で預金をデジタル資産に転換する方式が望ましいと強調した。
また、「英国中央銀行がCBDCを導入したり、中央管理型デジタル法定通貨を発売することも避けなければならない」と付け加えた。
現在、ベイリー総裁は国際金融規制機関である金融安定委員会(FSB)の新議長職も兼ねており、このような発言は、グローバルレベルでステーブルコイン拡散に対する規制強化の動きにつながる可能性が高いとされる。
一方、米国のドナルド・トランプ政権は、ステーブルコイン規制整備を最優先課題として設定し、積極的な立法と制度化を推進している。3月のホワイトハウスデジタル資産サミットで財務長官スコット・ベッセント(Scott Bessent)は、「ステーブルコインは、米ドルのグローバルな地位をさらに確固たるものにするツール」と強調した。
また、FRB議長のジェローム・パウエル(Jerome Powell)も米国内の一貫したステーブルコイン政策の必要性を認め、制度的基盤の構築に力を貸している。
2025/07/14 12:31
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