
今回のパートナーシップは、21Sharesが本格的な米国市場への進出を推進する中で成立したもので、Suiに対する機関投資家の信頼度がさらに強化されることが期待される。両社は今後、共同商品開発、研究報告書の発行など様々な協力イニシアチブを進める予定だ。特に、Suiの優れたスピードとスループット、拡張性を活用し、実物資産のトークン化、ステーブルコイン及びDeFiサービスなど、機関向けプロジェクトの拡大に取り組む計画だ。
スイス・チューリッヒに本社を置く21Sharesは、これまでヨーロッパ市場で堅固なデジタル資産サービスポートフォリオを構築してきたが、最近では米国市場への拡大に力を注いでいる。
21Sharesの代表であるダンカン・モア(Duncan Moir)は、Suiの年次カンファレンスである「Sui Basecamp」に出席し、「21Sharesは初期からSuiをブロックチェーン業界で最も有望なプロジェクトとして評価しており、その可能性が実際に実現されていることを目撃している」とし、「21Sharesの投資戦略は、企業の信念と投資家の需要に基づいており、Suiとの協力ロードマップもこれを忠実に反映している」と明らかにした。
21Sharesの米国事業責任者であるフェデリコ・ブロカテ(Federico Brokate)は、「Suiとの協力は、私たちが考えるブロックチェーンインフラストラクチャの将来の方向性と一致している」と説明し、「Suiは、その優れた技術力、活性化されたDeFiおよび開発者エコシステム、そして機関投資家との強力な連携により、今後長い間、暗号資産業界の中心軸を形成することを期待しています」と述べた。
Suiの開発会社であるMysten Labs(ミステンラボ)の代表であるケビン・ブーン(Kevin Boon)は、「Suiはグローバルデジタル資産のコーディネーション層(coordination layer)の役割を目指して設計された。21SharesがSuiの可能性を高く評価し、グローバル生態系拡大のための協力に積極的に取り組むことに大きな期待を寄せている」と述べた。
一方、Suiは、元メタ(Meta)出身のエンジニアが設計した高性能レイヤー1ブロックチェーンで、オブジェクト中心の設計を通じて一般ユーザーと機関の両方に優しいインフラを提供している。毎秒数千件以上の並列トランザクション処理と1秒未満の完結性(finality)を提供し、ブロックチェーン業界で独歩的な速度と拡張性を誇る。
最近、ゲーミングコンソールである「SuiPlay0X1」を発売するなど、一般ユーザーのアクセシビリティを高めるとともに、ガス代が不要なzkLogin機能を通じてWeb3体験を普及させている。機関向けアプリケーションとしては、オンド(Ondo)ファイナンスのトークン化された国債やギリシャ証券取引所(ATHEX)のオンチェーンファンディングプラットフォームなどをサポートし、Web2とWeb3の境界を壊している。
2025/05/07 11:09
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