
14日(現地時間)、暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏はこの日、自身のXで「8万9000ドルが崩れたことで、第1の支持線は8万6000ドルになる」と指摘。「8万6000ドルも割り込めば、より深い調整局面に入る可能性がある」との見方を示した。
この日、ウォール街で再びリスク回避の動きが強まったことを受け、暗号資産市場は軒並み下落している。
15日午前9時25分時点、コインマーケットキャップによると、ビットコインは24時間前比1.89%安の8万8556ドル(約1380万円)で取引されている。8万9000ドル台を割り込むのは、今月8日以来となる。
主要アルトコインも下落しており、イーサリアムは1.51%安の3076ドル、バイナンスコインは1.85%安の881ドル、時価総額5位のリップルは1.68%安の1.98ドルとなっている。
背景には、主要マクロ経済指標の発表を控えた市場の警戒感がある。今週の米国では、連邦政府のシャットダウンの影響で発表が遅れていた消費者物価指数(CPI)など、重要指標の公表が予定されている。
加えて、日本銀行が利上げに踏み切る可能性が意識されていることも、市場の重しとなっている。日銀が金利を引き上げた場合、低金利の円を借りて暗号資産などに投資する「円キャリートレード」の巻き戻しが進み、暗号資産市場に一段の下押し圧力がかかるとの見方が出ている。
こうした要因から、暗号資産市場は全体的に弱含む展開となっている。
2025/12/15 10:46
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