ブータン、金ベースの主権トークン「TER」発売を発表···ソラナブロックチェーンで発行
ブータン、金ベースの主権トークン「TER」発売を発表···ソラナブロックチェーンで発行
ヒマラヤのブータン王国がビットコインを採掘してデジタル資産を保有し、ブロックチェーン技術を活用して金融システムの現代化に乗り出した。

「コインテレグラフ」は10日(現地時間)、ブータン王国の特別行政区域であるゲレフー・マインドフルネス・シティ(以下、GMC)が9日、金担保デジタルトークンであるTERを発売すると発表したと報道した。

公開されたところによると、実際に金の預け置きはブータン王国政府の規制を受けるデジタル資産銀行DKバンク(DK Bank)が管理し、トークンはソラナ(Solana)ブロックチェーンネットワークで発行される。トークン化技術は実物資産トークン化(RWA)プラットフォームであるマトリックスドック(Matrixdock)が担当する。

最初の段階ではトークンが銀行で管理され、正確な発売日程はまだ未定だ。GMCは発表文で「TERトークンの購買構造は主要金融機関から実際に金を購入することぐらい安全で身近に設計された」と明らかにした。

金担保トークン化商品の発売はデジタル時代の通貨インフレーションに対するヘッジ手段であり、ブータン王国のブロックチェーン採択戦略のもう1つの進展と評価される。

ブータン王国政府は決済システムの現代化と観光産業の活性化のために、仮想通貨とブロックチェーン技術を積極的に導入し、地域内の仮想通貨ハブを目標としている。

なお、ブータン王国は2019年から水力発電を活用してビットコイン(BTC)を採掘してきており、アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)の資料によると、現在約6000BTCを保有しており、これは約5億4000万ドル(約842億円)に相当する。

ことし1月、GMCはBTC、ETH、BNBを含めたデジタル資産の保有高を発表し、その後は小額のミームコインとその他のアルトコインも含めている。
2025/12/12 20:08
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