
この「消えるサトシ・ナカモト像」は、アーティストのヴァレンティーナ・ピコッツィ(Valentina Picozzi)が制作した作品。わずか数年前まで暗号資産がタブー視されていたウォール街に設置されたことは、大きな時代の変化を象徴している。
像は、腰をかがめて膝の上のノートパソコンに向かう「典型的なハッカーの姿勢」をとっており、ビットコインの生態系を支えてきた世界中の開発者やプログラマーへのオマージュが込められている。
伝統的金融の中心地とされるNYSEは、この設置について「新興システムと既存金融機関の間に共有される空間を象徴するもの」と説明した。
今回の像は、今週上場を果たしたビットコイン企業トゥエンティワン・キャピタル(Twenty One Capital)が設置したもので、企画とデザインはピコッツィが手掛けた。彼女はX(旧Twitter)で「想像もしなかった場所にサトシ像が設置された」「21体中6体目がNYSEに置かれた」と喜びを語っている。
設置時期は、サトシ・ナカモトがビットコインのメーリングリストを開設した2008年12月10日の記念日とも重なった。
ピコッツィはこれまでにスイス、エルサルバドル、日本、ベトナム、そして米フロリダ州マイアミにサトシ像を設置しており、ビットコインの最大発行量にちなみ、世界に合計21体の像を設置することを目標としている。
2025/12/12 10:43
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