バイナンスUS(Binance.US)の元CEOブライアン・シュローダー(Brian Shroder)氏が共同設立した「1マネー(1Money)」は、自社の決済向けレイヤー1ブロックチェーン公開に先立ち、ステーブルコイン・オーケストレーションプラットフォームをリリースした。

4日(現地時間)、1Moneyは同名の新プラットフォームを正式に公開。月額サブスクリプション料や利用料は不要で、ステーブルコインや法定通貨の取引に対して発生する「従量課金の手数料のみ」を課すモデルを採用した。同社は「将来的に自社レイヤー1ネットワーク上で行われるステーブルコイン決済においても、ガス代は発生しない」と強調している。

共同創業者兼CEOのシュローダー氏は「既存のステーブルコイン事業者は、過剰な最低料金や水増し手数料でエコシステムの成長を妨げてきた」と指摘し、「1マネーがその時代を終わらせる」と述べた。シュローダー氏は2021~2023年、グローバルのバイナンスとは別法人であるバイナンスUSのCEOを務めている。

1Moneyは2024年に設立され、2025年1月には2,000万ドル規模のシード資金調達を実施。今回の発表は、同社が米国内でマネー・トランスミッターライセンス34件を取得したと明らかにしてから約3ヶ月後となる。

今回のオーケストレーションプラットフォームでは、ステーブルコイン保管のための「規制準拠カストディ」や決済インフラを含む複数の金融サービスが提供される予定だ。
2025/12/05 12:03
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