ビットコイン(BTC)は9万1000ドル台まで回復したものの、年内に再び最高値を更新する可能性は低いとの見方が出ている。短期保有者が最近大きな損失を抱えたことで、市場全体の買い意欲が弱まっていることが理由に挙げられる。

27日午前9時時点、コインマーケットキャップによると、ビットコインは前日比0.87%上昇の9万1253ドル(約1426万円)となった。

先週には8万1000ドル台まで下落したビットコインだが、その後1週間で1万ドル以上反発した。それでも市場全体の需要は依然として冷え込んでいる。

ブロックチェーン分析企業グラスノードは前日、「短期保有者の損失が拡大し、流動性と買い需要が大きく縮小している」と指摘。「この状況が続けば、8万1000ドルのサポートも崩れる可能性がある」と分析した。また、「上昇トレンドに戻るためには、短期保有者の利益水準である10万~10万5000ドルを回復する必要がある」と付け加えた。

代表的なビットコイン強気派として知られるトム・リー・ビットマイン会長も、これまで強調していた強気予測から一歩後退した。

リー氏は26日(現地時間)、CNBCのインタビューで「年末にビットコインが10万ドル以上に達する可能性は依然として非常に高い」としつつ、最高値更新の可否については「おそらく(Maybe)」と慎重な姿勢を見せた。彼が10月初旬まで掲げていた「年末25万ドル」予測を公に引き下げたのは今回が初めてである。
2025/11/28 11:44
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