スカラムッチ家が、ドナルド・トランプ大統領の息子らと関係を持つビットコイン採掘企業「アメリカン・ビットコイン(American Bitcoin)」に、1億ドル超を投資していたことが明らかになった。

16日(現地時間)、コインテレグラフは「今回の投資はAJスカラムッチ(AJ Scaramucci)が設立した投資会社ソラリ・キャピタル(Solari Capital)を通じて行われたもので、同社は7月に実施された総額2億2000万ドルの資金調達ラウンドを主導した」と報じた。これはアメリカン・ビットコインが9月に逆合併で上場する数カ月前の出来事で、同社はこれまで投資家情報を公表していなかった。

AJスカラムッチはフォーチュン誌に対し、「ソラリ・キャピタルは1億ドル以上を投資した」と認めたものの、正確な金額は明かしていない。また、父であるアンソニー・スカラムッチ(Anthony Scaramucci)も、小規模ながら投資に参加したという。

今回の資金調達には、自己啓発講師のトニー・ロビンズ、カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン、投資家グラント・カードーン、起業家ピーター・ディアマンディスら著名投資家も加わっていたとされる。

コインテレグラフは、アンソニー・スカラムッチとトランプ氏との間に長年の対立があるにもかかわらず、この投資が実現した点が注目されると伝えている。アンソニー・スカラムッチは2017年にトランプ政権でホワイトハウス広報局長を務めたが数日で解任され、その後は強硬な反トランプ派として知られ、2020年と2024年の大統領選ではバイデン氏とハリス氏を支持していた。

一方、AJスカラムッチは「政治的な立場の違いは今回の取引に全く影響しなかった」と強調。フォーチュン誌のインタビューでは「父とトランプが神経戦を繰り広げたのは事実だが、ビットコインは政治を超越した存在だ」と語った。アンソニー・スカラムッチも以前、ビットコインを政党を超えた“オレンジチーム”と表現していたことがある。
2025/11/17 12:10
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