米政府のシャットダウンが今週中にも解除される見通しの中、上院農業委員会はドナルド・トランプ大統領が新たに指名した商品先物取引委員会(CFTC)委員長候補、マイケル・セリグ(Michael Selig)氏に対する公聴会を開催することを決定した。

セリグ氏は現在、米証券取引委員会(SEC)内の暗号資産タスクフォースで主席法律顧問を務めており、来週の上院公聴会で正式な資格審査を受ける予定だ。

上院農業委員会は11月19日に公聴会を追加日程として正式決定した。これは、トランプ大統領が以前に指名していたブライアン・クインテンツ(Brian Quintenz)氏の指名を取り下げてから、約2週間ぶりの動きとなる。

トランプ大統領は当初、クインテンツ氏をCFTC委員長に指名していたが、今年7月、ジェミニ(Gemini)共同創業者のキャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボス兄弟が別の候補を推していると報じられ、審議が一時中断された。その後クインテンツ氏は、ウィンクルボス兄弟がCFTCの執行方針に関する“保証”を求めていたことを示唆するメッセージを公開している。

現在CFTCはキャロライン・ファム(Caroline Pham)委員長代行が単独で機関を率いており、本来5名で構成される委員会が実質1名で運営されている状態だ。ファム氏は新委員長が承認され次第、CFTCを離任する予定としており、セリグ氏が承認されれば、当面CFTCの唯一の指導者となる見込みだ。

セリグ氏の承認可否にかかわらず、CFTCは今後デジタル資産規制の方向性において大きな転換期を迎える見通しだ。これは、現在上院で審議中の市場構造関連法案(CLARITY法)の行方に大きく左右されるとみられている。
2025/11/12 11:39
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