
グローバルM2通貨供給量が史上最高値である55兆4800億ドルを突破し、流動性の流れによってビットコイン価格がさらに上昇する可能性があるという分析が出た。これに米ドルの価値下落(DXY 10.8%↓)まで重なり、ビットコインに有利なマクロ環境が形成されていると伝えられた。
M2は、米国、ユーロ圏、日本、英国、カナダの現金・預金・短期資産などの広義通貨を基準に測定され、市場の実際の流動性を示す重要な指標だ。M2が増加すると、実体経済にお金がより多く供給されることを意味し、暗号資産(仮想通貨)のような高リスク資産にも資金が流入する可能性が高くなる。
歴史的に、ビットコインは、グローバルM2の増加に3~6ヶ月ほど遅れて反応する傾向があり、特に流動性が急激に変化した場合、この傾向はより顕著であり、2025年4月に10万ドルを突破した際には、わずか1~2週間で反応しました。
市場アナリストであるCrypto Aurisは、「グローバル流動性拡大の流れを考慮すると、ビットコインの次の主要な目標は約17万ドル水準である」と予想している。
一部のアナリストは、2025年末までにビットコインが15万~20万ドルの範囲に達する可能性があると見ており、機関投資家のETFの流入と企業レベルの需要拡大が主な上昇原動力になると予想される。
ドル安の流れもビットコインの強気相場を支える主な要因である。2025年上半期中、ドル指数(DXY)は10.8%下落し、1973年のブレトンウッズ体制崩壊以来の最悪の上半期のパフォーマンスを記録した。同期間、ビットコインは13.25%上昇し、ドルとの逆相関が再び確認された。
ビットコインとDXYが逆相関する主要なポイントは、歴史的に上昇相場または下落相場の転換点となっている。2018年4月と2022年3月には、DXYの上昇とBTCの下落が弱気相場の前兆であり、2020年11月には、DXYの下落とBTCの上昇が大きな上昇相場の出発点であった。
今回のサイクルでも、2024年初頭までビットコインとDXYは似たような動きをしていたが、2025年4月からデカップリングが始まった。DXYは2年ぶりに100を下回り、ビットコインは急激に上昇している。
ドル安が続けば、ビットコインの典型的なサイクルを超える拡大上昇も可能だという分析が提起されるとコインテレグラフは伝えた。グローバル流動性の増加+ドル安+機関需要の拡大という3つの軸が噛み合い、ビットコインは新たな史上最高値に向けて疾走できる条件を備えている。
2025/07/03 16:44
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