サーティック、イーサリアム財団から2件の支援金を獲得…zkEVM整形検証の「先導者」証明

先日、世界最大のWeb3セキュリティ企業であるCertiK(サーティック)は、イーサリアム財団が発表した2025年第1四半期の研究助成金リストで、2つの研究助成金を獲得した。

これはzkEVM(ゼロ知識イーサリアム仮想マシン)定型検証の分野での成果であり、イーサリアムのスケーラビリティ戦略の重要なマイルストーンであり、ゼロ知識証明(ZKP)システムの定型検証分野におけるCertiKのグローバルな技術的リーダーシップを再び証明するものです。

今回の助成金獲得の核心は、サーティックの差別化された「高度な定型検証」技術である。この技術は、従来の方式と比較して4つの面で主要な革新を成し遂げた。第一に、抽象的なモデルではなく、実際のコードを直接検証する。第二に、一般的な特性を超えてコードの固有の属性を深く検証する。第三に、自動化されたフレームワークで、手動では扱いにくい複雑な検証を行う。第四に、学界レベルを超えて大規模な実際のサービス環境にすぐに適用可能という強みを持つ。注目すべき点は、サーティックが設立当初から整形検証を核心技術として、学術研究成果を実際のWeb3プロジェクトの高信頼性セキュリティサービスに繋げてきたという点だ。

このような技術的優位性のおかげで、サーティックは複雑なゼロ知識証明システムの検証に特に強みを見せる。一例として、サティックは昨年、zkWasm回路に対する業界初の完全な整形検証に成功し、複雑なゼロ知識回路の全面的な整形検証が可能であることを証明した。 また、サティックの整形検証技術は、zkWasm、TONメインネットコントラクト、Cosmos SDKなど様々なWeb3コアプロジェクトとAnt GroupのHyperEnclave TEE、Asterinas OS、SGX TRTS SDKなどのコアインフラに幅広く適用され、技術の幅広い活用性と高い信頼性を証明している。

zkEVMは、ゼロ知識証明を活用してイーサリアムの拡張性を革新する技術である。取引演算をオフチェーンで処理し、その有効性を簡潔な証明で検証することで、コスト削減とスループット向上を可能にする。しかし、zkEVMの複雑さは新たなセキュリティリスクを内包し、これを解決し、正確性と安全性を担保する重要なツールが整形検証である。定型検証は、数学的な方法により、システムが予測可能なすべての条件下で正しく動作することを証明することで、脆弱性や予期せぬ動作を防止する。

ブロックチェーン技術、特にゼロ知識証明システムが急速に発展し、普及するにつれて、整形検証の重要性はさらに大きくなるだろう。サティックの今回の成果は、イーサリアム生態系の拡張性と安全性をさらに強化することに貢献するだけでなく、他のブロックチェーンプロジェクトにも整形検証の明確な基準を提示するマイルストーンになると期待される。