イーサリアム(ETH)が最近数日間に急騰し、主要な技術的支持線から反発し、1万ドル突破の可能性にに期待感が高まっている。

12日午前9時20分、コインマーケットキャップでイーサリアムは、7日前より39.34%上昇した2524ドル(約37万円)を記録している。このような上昇は、2016年と2020年の大勢上昇相場以前の構造と類似したフラクタルパターンとRSI(相対強度指数)の回復傾向により、より注目されている。

ソラナ(SOL)、XRPなど主要アルトコインに対する相対的な強さとアルトコインのシーズンシグナルもこのような見通しに力を貸している。

イーサリアムは、2015年から続く長期上昇曲線の下限(約2100ドル)から反発した。この曲線は、過去に何度も強いラリーをもたらした主要な支持線である。この軌跡が維持されれば、上限境界線は約1万ドル付近に向かっており、イーサリアムの長期的な目標価格として提示されている。

暗号資産アナリストであるMilkyBull Cryptoは、「月次チャートで同様の構造が形成されており、技術的に1万ドルの上昇は排除できない」と分析した。

また、RSIが数年間維持された40支持線付近で反発した点も強気シナリオに信頼を加えている。

イーサリアムがソラナやリップルに比べて相対的に優位に立っている点も上昇の可能性を高める要因だ。ソラナは、イーサリアムに対して上昇くさび型パターンを示しており、これは技術的に下降転換のシグナルとみなされる。XRPもETHに対して下落パターンが観測されている。

また、ビットコイン中心からアルトコイン中心に資金フローが移動しているという分析も、イーサリアムの強気の見通しを支持している。匿名の暗号資産トレーダーであるMister Cryptoは「ビットコインから資金が移動する場合、ETHは一日で40%まで急騰する可能性がある」と明らかにした。

テクニカル分析上、イーサリアムは2023年から続いた大きな対称三角形の収束パターンから下限支持線を回復し、長期指標である200週指数移動平均(EMA)を支持線として反発に成功した。これは強気の継続シグナルと解釈される。

この構造は、2016年のブルフラッグ(bull flag)パターンと2018~2020年のフォーリングウェッジ(falling wedge)パターンと類似しており、いずれの場合もその後ATH(史上最高値)につながった。今回も三角収束上段突破が行われる場合、1万ドルはもちろん、最大2万ドルまで技術的に可能だという分析が出る。
2025/05/12 10:45
Copyright(C) BlockchainToday bitcoinpost24.com