
28日(現地時間)、オースティン連邦地方裁判所のロバート・ピットマン(Robert Pitman)裁判官は、この日の判決文で「財務省傘下の海外資産統制局(OFAC)が施行したトルネードキャッシュ制裁は、法律に適合しない」とし、「OFACは、当該制裁を永久的に執行することができない」と判示した。
当該訴訟は、トルネードキャッシュのユーザーであるジョセフ・ヴァン・ルーン(Joseph Van Loon)をはじめとする原告側が提起したもので、OFACがトルネードキャッシュのスマートコントラクトアドレスを「特別指定国民及び遮断対象者(SDN)」リストに追加したのは違法であるという主張を含んでいた。
OFACは2022年8月、トルネードキャッシュが北朝鮮のハッキング組織ラザログループ(Lazarus Group)の資金洗浄に利用されたという理由で制裁を課したことがある。しかし、去る3月21日、OFACはトルネードキャッシュを制裁リストから除外し、「問題はすでに無効化された」と主張してきた。
今回の判決は、当該制裁措置自体が違法であり、OFACが今後、制裁を復元したり、同じリストに再登録することはできないことを明らかにした。これは、米国内で暗号資産関連コードとスマートコントラクトを制裁対象とする政策に重大なブレーキをかけた判例として受け入れられている。
2025/04/30 16:50
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